2013/12/22WATSU(ワッツ)で生まれ変わる
ごくごくまれにですが、WATSU(ワッツ)を受けた時に、自分が生まれた瞬間や生まれる前の記憶を思い出される方がいらっしゃいます。
3歳くらいまでは覚えている人もいるけれど、大人になるまでに消えてしまう出産時の記憶。そして、WATSU(ワッツ)を受けて思い出されたその記憶は、脳の記憶ではなく細胞の記憶だったのかもしれません。
自分の出生時の記憶を思い出し、話してくれた友人がいました。彼女にとっては楽しい記憶ではありませんでしたが、シェアしてくれたことにとても感謝しています。プロになる前の練習セッションでしたが私にとっても、忘れられないものになりました。そして、水が彼女の悲しみを引き受けてくれたと信じています。文字通り、水に流すという感じでしょうか。
最近、とても面白い本に出会いました。三砂ちずるさんの「オニババ化する女たち」。女性の身体性を取り戻す、女性がもっと自分の体をコントロール出来ていた時代の記憶を伝える素敵な本でした。
その昔、ほとんどの女性が月経のコントロールができていたことや、今では痛い、辛い、苦しい、と三重苦のように語られる出産も、うれし楽しの素晴らしい経験であることを教えてくれます。その中に、人生が変わるような素晴らしい出産の経験を定義する質問項目、という欄があります。本からそのまま転記します。
「変革に関わるような出産体験」(TBE)定義のための質問項目
(三砂ちずる オニババ化する女たち~)
(1)自分と外の世界との合一性
1.自分の境界線がないような気持ちになりましたか?
2.どこにでも行けてどこにでも入り込めるような気持ちになりましたか
3.大きな力が働いていて、それに動かされているような気がしましたか?
4.宇宙の塵として漂っているような感じがしましたか?
あれあれ、私はお産をしたことはないけれど、この全てを同時に感じたことがあります。それは、私が受けた中でベストのワッツのセッションでのこと。ワッツ中は、ドキドキ、ワクワク、嬉しくて大笑いしたり、静かに涙を流したり。終わったあとは、いつになく素直になれたのを覚えています。
私もいつかそんなワッツを提供できる人になりたいと思っています。でも、変わるのはあくまで本人の力であり、自分はあくまでファシリテーターです。そのへんの塩梅が時々難しいなと思います。
来月は、まもなく出産を迎えるTちゃんがワッツを受けに来てくることになっています。妊娠中のワッツは、女性だけが経験できるスペシャルな体験です。私も今からワクワクしています。